Marshall X Fryshuset

2026年3月18日

スピーカーの周りのソファに集まった人々

音楽文化を支える場所が少しずつ失われているとしたら——音楽はこれからどうなっていくのでしょうか。スウェーデンでは今、リハーサルスタジオが次々と閉鎖され、公的資金も削減されています。そんな状況でも、バンドを始める若者は増え、彼らは仲間と一緒に音楽を作れる場所を探しています。多くの若いミュージシャンにとって、手頃な料金で利用できるリハーサルスタジオはますます限られ、音楽を始める”入り口”が狭くなっているのが現実です。 リハーサルスタジオが減ることで、新しいアーティストが音楽活動を始めるための大切な入り口も失われていきます。この変化に早くから気づいていたのが、スウェーデン最大の非営利青少年団体であるFryshuset(opens in a new window)(フリースフーセット)です。Fryshuset Musicを通じて全国の若者と向き合い、音楽を創造性や自信、コミュニティを育む大切なツールとして活用しています。 毎週、最大300人の若者がFryshuset Musicのもとでリハーサルやレコーディング、学びを深めています。さらに年間を通して、イベントやさまざまな取り組みに参加する若者は数千人にのぼります。たとえば、Fryshuset Musicが開催するイベント「Open Stage」では、若いアーティストが会場Klubbenのプロ仕様のステージでパフォーマンスする機会を提供しています。また「Skate Punk Ramp Jam」では、スケートボードの大会とFryshusetのバンドによるライブ音楽が一緒に楽しめます。クリエイティブな取り組みはそれだけではありません。このスペースを利用する若者たちは、「Radarn」というプロジェクトも立ち上げました。これは、新しいアーティストがライブセッションやインタビューを通して、自身のパフォーマンスやストーリーを発信できるデジタルのライブステージです。

ギターを弾きながら歌う2人
エレキギターを演奏するミュージシャン

「Marshallは、私だけでなく、若い人たちにとっても安心できる場所をつくってくれました。ここには、"やってみたい”を試せる場があるんです」

― ミカエラ / MARSHALL REHEARSAL SPACEのアーティスト・メンター

Marshallが大切にしているのは、音楽を誰もが自由に楽しめるものにすることです。生まれ育った環境や経済状況、置かれた事情に左右されることなく、誰もが音楽に触れられる世界を目指しています。そうした想いをFryshusetとも共有できたことが、今回のパートナーシップにつながりました。私たちはともに、FryshusetのMarshall Rehearsal Spaceを支えています。この協力によって、リハーサルスタジオは経験の有無に関わらず、若いミュージシャンたちが無料で利用できる環境を提供し続けることができます。ここでは、余計な壁を感じることなく、音楽と出会い、つくり、表現することができるのです。才能や可能性を育むコミュニティの中で、次の一歩を踏み出せる環境です。 この場所は、13歳から25歳までの若者が利用できる、プロ仕様の設備を備えたリハーサルスタジオです。ただ、その価値は機材を自由に使えることだけではありません。ここには、バンドが練習を重ね、アイデアを形にしながら、自信を育てていける環境があります。ここで初めて音楽制作に挑戦する人もいれば、ライブやレコーディングに必要なスキルを磨く人もいます。どちらにとっても、このスタジオはインスピレーションを刺激し、成長を支えてくれる場所です。そして、その中心にいるのが経験豊富なメンターたちです。技術面はもちろん、クリエイティブな面でも寄り添いながら、若手ミュージシャンたちが自分のスタイルと音楽を見つけていけるようサポートします。

バンドをバックに歌う人
Fryshusetの中でスケートする人々

この場所の本当の価値は、ここで音楽を生み出す若者たちの経験が物語っています。支えのある環境の中で、ミュージシャンたちは新しい自信を見つけ、誰かと一緒に音楽をつくる喜びに出会っていきます。ある若いミュージシャンはこう語ります。「このMarshallのリハーサルスペースがオープンした頃は、マイクの前に立つのも怖かったんです。でも今では、初めて一緒に演奏する人たちとも歌えるようになりました」。また別の若者は、音楽の楽しさに目覚めた瞬間の興奮をこう振り返ります。「音楽がこんなに楽しいものだなんて知らなかった」。

「ここで本当にたくさんのことを学びました。音響エンジニアリングを学べるまったく新しいチャンスであり、若いミュージシャンの成長を支える場でもあります」

― モーネ / MARSHALL REHEARSAL SPACEのメンター

居心地の良いリハーサル・スペースでバイブスする人々

こうした体験は、このパートナーシップがあるからこそ実現したものです。Fryshusetの若者たちは音楽のスキルを磨くだけでなく、リーダーシップを身につけ、音楽業界へのキャリアにつながる実践的な経験を積んでいけます。Marshallは、Fryshusetに必要な資金面の支援にも取り組み、ミュージシャンたちが自らプロジェクトを企画し、プログラムの構成に関わり、自分たちのアイデアを実現できる機会を支えています。ここで身につく力は、スタジオの中だけでなく、彼らの将来やこれからの活動にもつながっていきます。

文化を支える基盤が縮小している今、このような取り組みは、ただ演奏できる場所を提供するだけのものではありません。Marshall Rehearsal Spaceは、音楽業界へ踏み出すための大切な入り口であり、次の世代のアーティストが最初の一歩を踏み出し、その先へ進んでいけるよう支えて続けています。

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