
テキサス出身のブルースロックギタリストであり、シンガーソングライターでもあるアリー・ヴェナブル。クラシックブルースからの影響と、モダンなロックのエッジを融合させたプレイスタイルで知られています。ブルースをルーツとしながらも、直感、情熱、そして自分らしさを原動力としたそのプレイスタイルで、ギターミュージックを新しい世代へとつなぐ、独自の存在感を持つアーティストとして注目を集めています。
ヴェナブルとギターとのつながりは、幼い頃に始まりました。彼女がギターを弾き始めたのは12歳の頃。父と学校へ向かう車の中で、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの『Texas Flood』を繰り返し聴いたことがきっかけでした。そこからバディ・ガイ、アルバート・キングへと音楽の扉が開かれ、やがてジミ・ヘンドリックスに出会います。ヘンドリックスの音楽は、彼女のギターという楽器に対する考え方を大きく変えることになりました。 ヴェナブルにとって、ヘンドリックスはただ影響を受けたギタリスのひとりというだけではありません。彼女の心に残ったのは、その演奏から伝わるフィーリングでした。トーン、エネルギー、スタイル、そして存在感のすべてが、ひとつの表現として結びついていたのです。
そのスピリットは、「ジミ・ヘンドリックスとMarshallの60年」を記念するコラボレーションの核となっています。ヘンドリックスの革新的なサウンドが初めてMarshallのアンプと出会い、ロックの歴史を塗り替えてから60年。そのレガシーにインスパイアされた限定コレクションでは、Major V、Emberton III、Studio Vintageなどを通じて、音楽、サウンド、そしてスタイルを融合させた世界観を表現しています。 ヴェナブルは、ヘンドリックスとMarshallの関係を象徴する自由さ、感情豊かな表現、そして恐れを知らない創造性を自然に体現するアーティストとして、このコラボレーションの顔となっています。彼女とMarshallとのつながりは、このプロジェクトだけにとどまらず、もっと以前から続いています。ギターを弾き始めた頃、父から贈られた小さなMarshallのコンボアンプは、ヴェナブルが最初に手にしたアンプのひとつでした。その出会いによって、彼女はMarshallならではのレスポンスの良さと個性あるサウンドに早くから触れ、それがのちに彼女自身のサウンドを形づくっていきました。 ヴェナブルにとってトーンとは、完璧さではなくフィーリングから生まれるものです。音がアンプに届く前に、すべては弾き手の手元から始まります。どのように弦を弾き、チョーキングし、音を伸ばすか。ヴェナブルにとってMarshallは、プレイヤーのサウンドを決めるものではなく、その人のサウンドを引き出す存在なのです。 「アリー・ヴェナブルには、私たちがギターミュージックの未来に期待するすべてがあります。情熱、誠実さ、ソウル、そして恐れを知らない創造性です。彼女の演奏を聴くと、ギターが持つ、感情を揺さぶる力を本当に理解している人だと感じます。そのスピリットは、ジミのレガシー、そしてMarshallのアイコニックなサウンドに通じるものがあります」 – ジェイニー・ヘンドリックス
そのレガシーは、このコレクションの各モデルにも受け継がれています。Studio Vintageは、ヘンドリックスの伝説的なパフォーマンスを支え、ひとつの時代を築いたMarshallサウンドを忠実に再現したモデル。一方、Major VとEmberton IIIは、そのスピリットを現代のリスニング体験へとつなげています。音楽を日常へと届けながらも、ヘンドリックスとMarshallならではのエネルギーと個性は失われていません。 ヴェナブルにとって、このコラボレーションとのつながりはごく自然なものです。彼女の音楽への向き合い方もまた、同じ哲学に根ざしているからです。ブルース、ロック、ソウルの間を自由に行き来する彼女のサウンドは、ジャンルの枠に縛られることなく、感情と直感によって形づくられています。曲づくりやパフォーマンスにおいても、実験的な姿勢、その場で生まれる感覚、そして表現へのこだわりが常に中心にあります。彼女が追い求めているのは、今この瞬間を感じられるような、リアルで生き生きとした感覚です。 ヴェナブルのアーティストとしての姿勢と、ヘンドリックスとMarshallのレガシーに共通するのは、ひとつのシンプルな考え方です。音楽は、人の心を動かすものであるべきだということ。力強く、まっすぐに、妥協することなく。









