兄妹デュオのThe Molotovs(ザ・モロトフス)は、ライブシーンで数多くのステージを重ね、その爆発的なパフォーマンスでファンとメディアを魅了してきた。まだ10代ながら600本以上のギグをこなし、Sex PistolsやThe Libertinesと同じステージに立った経験を持つほか、Green Dayからのエールを受け、さらにOasisと肩を並べる存在として英紙テレグラフに紹介されるなど、その勢いはとどまることを知らない。
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2026年1月30日、デビューアルバム『Wasted On Youth』がついにリリース。ロックの歴史を受け継ぎながら、現代的な感覚とロックンロールスピリットを融合させた本作は、新たなクラシックの誕生を予感させる一枚だ。
アルバムはJason Perry( Don Broco、Trash Boat)が Marshall Studioでプロデュースし、Dead PonyのBlair Crichtonがミックスとマスタリングを担当。ニューウェーブ・パンク、インディー、ガレージを織り交ぜた鮮烈なサウンドで、The Molotovsは今のイギリスシーンに欠かせない存在となっている。
作品には自分を信じる力や決意といったテーマに加え、楽しむことへの肯定も込められている。社会的・政治的な意識や個人的な葛藤、つながりと同時に感じる内面的な分断などが散りばめられながらも、日常のリアルや現代社会の課題に根差しつつ、若さ特有の希望とエネルギーに満ちあふれたアルバムとなっている。
メンバー:
Mathew Cartlidge – ギター / リードボーカル
Issey Cartlidge – ベースギター / バッキングボーカル