
Photo: Sheva Kafai
Gallus(ギャラス)は、若さゆえの高揚感と、インディーパンクらしい抑えきれないエネルギーが魅力のバンドだ。彼らはSports Teamのエネルギッシュな勢いと、Yard Actのウィットに富んだセンス、そしてFontaines D.C.に通じる内省性を取り込みながら、彼ら独自のスタイルを育ててきた。物語の始まりは、グラスゴーのパブ。いとこ同士のPaulとEamon Ewinsが、当時はほとんど演奏経験がないままBarry Dolanとともにバンドを結成。そこにギタリストのGianluca BernacchiとベーシストのMatt McGoldrickが加わったことで、Gallusの勢いあるインディーパンクらしいサウンドと現在の体制が徐々に形作られていった。
圧巻のライブで知られるGallusは、Biffy Clyroのサポートアクトを務め、海外のフェスにも出演してきた。さらに2022年には、Scottish Alternative Music AwardsでBest Rock/Alternativeを受賞している。デビューアルバム『We Don’t Like the People We’ve Become』では、先行きの見えない時代を生きるなかで抱く不安を、ユーモアとエネルギーをもって描いた。続くEP『Cool to Drive』では、生々しいパンクの質感と、よりヘヴィな一面が際立つサウンドへと踏み込んでいる。制作は、プロデュース、ミックス、マスタリングまでDead PonyのBlair Crichtonが担当。そしてGallusの中心にあるのは、自己皮肉とライブで得られるカタルシスだ。そのエネルギーと姿勢を、彼らはそのまま世界中のオーディエンスへと届けている。
メンバー
Barry Dolan – ボーカル Eamon Ewins – ギター Gianluca Bernacchi – ギター Paul Ewins – ドラム/ボーカル Matt McGoldrick - ベース







