レガシー

世界のステージで活躍するMarshall

公開日:2026年6月17日

JCがコンサートに出演

音楽の世界で、サウンドを超えてカルチャーそのものの象徴となった存在はそう多くはありません。Marshallもそのひとつです。ロックのステージに響く轟音から映画のスクリーン、そして世界中が注目するテレビパフォーマンスまで、Marshallは音量だけでは語りきれない存在となりました。

ボリュームを"11"まで上げる。1980年代半ばには、Marshallはすでにロックの力強さとリアルさを象徴する代名詞となっていました。アンプは単なる機材ではなく、その伝説的なサウンドと圧倒的な存在感によって、ミュージシャンにもファンにも広く認識されるカルチャーアイコンへと変わっていきます。

その象徴と言えるのが、「ボリュームを"11"まで上げる」という発想です。1984年のカルト的人気を誇るロック映画『This Is Spinal Tap』で有名になったこのフレーズは、ギタリストのナイジェル・タフネルが自身のMarshallアンプを誇らしげに指し、「他のアンプよりボリュームの目盛りが一つ多いんだ」と語るシーンから生まれました。

それは単なるジョークにとどまらず、音楽カルチャーの一部となったのです。何気ないセリフ以上の意味を持ち、すべてのMarshallアンプの根底にある考え方そのもの――より大きく、よりラウドに、そして音の限界を越えようとする姿勢を表しています。

Marshallの存在は、ステージの外へも及びます。1985年、ジム・マーシャルはハリウッドのロック・ウォーク・オブ・フェームに招かれ、ロバート・モーグ、レス・ポール、スティーヴィー・ワンダーといった革新者たちと並んで手形を刻みました。それは、世代を超えて受け継がれるサウンドを生み出してきた人物にふさわしい栄誉でした。

ハリウッドを超えて。Marshallの影響力は、映画の世界だけにとどまりませんでした。そのアンプは、音楽史に残る数々の象徴的なパフォーマンスを支えてきました。満員のスタジアムでの公演から、忘れられないスーパーボウルのハーフタイムショーまで。ライブ会場でもスクリーン越しでも、世界中の人々が目にしてきた音楽シーンの中心には、常にMarshallの姿がありました。

2022年にはギタリストのフリーキー・ロブが、エミネム、ドクター・ドレー、ケンドリック・ラマー、スヌープ・ドッグと共演し、世界最大級のステージでパフォーマンスを披露しました。ウェストコーストのエネルギーを世界に届けたそのステージにも、Marshallの機材がありました。翌2023年にはリアーナが、続く2024年にはアッシャーがヘッドライナーを務め、スーパーボウルのハーフタイムショーで3年連続してMarshallが登場しました。さらに2026年には、グリーン・デイのオープニングパフォーマンスでもMarshallが使用されています。

ロックの歴史を形づくってきたアンプから、世界最大級のステージまで。Marshallは今もなお、サウンドを届けるだけでなく、人々の記憶に残る瞬間を支え、歴史に名を刻み続けています。

レガシー記事をもっと見る

マーシャル初のメジャー製

レガシーレガシー

ステージのその先へ